2011年5月8日日曜日

ちょいと気になったので

ダートスポーツというオフロードバイク雑誌があります。(http://www.zokeisha.co.jp/dirtsports/)
以前、お世話になったりお世話したりといったことがあり、今では年に数える程しか付き合いがありませんがいまだに毎月見本誌を送って下さいます。ありがたいことです。
ライディングテクニックの紹介なども記事として展開しており、2011年6月号では「スタンディングの極意を伝授!!」とブチ上げてページを作っております。が、どうも根本的なところで激しく違和感があるのですよ。
なぜスタンディングが必要かと考えたときに、記事では「疲れないため」を主眼にしていますが、わたしが思うには「視線を安定させるため」が一番の目的ではないかと思うのですよ。膝のクッションとそれに伴った腰および腕の動きにより、頭を安定させることにより目線がブレない、おまけに脳の揺られるのを緩和することで自分の行きたい方向を定められることが求められるべきことであり、筋力を維持するのはオマケみたいなもんじゃないかと。だいたい、筋力を本気で長時間維持したいのであればそれなりのトレーニングをこなせば人それぞれの筋肉の資質はあるにせよ持久力は上がってくるはずですし、呼吸法のほうがよほど重要ではないかと思うのですよ。
デタラメ書いてんじゃねぇよとまでは申しますまい。手段としては間違っちゃいないのです。本来の目的がズレているのではないかというのが非常に気になるのです。
数ヶ月前の同様のライテク特集でも「コーナーで足をだすのは寝かしたマシンを支えるため」とか堂々と言い切っちゃっているしね。それもあるけど荷重をイン側にかけたいのが最重要だろってとこですよ。このIAモトクロスライダーはロードレースの皆さんが膝を擦っているのはマシンを支えるためだとでも思っているのかと。「シートの角に座るのもマシンを支えるため」ではなくてオフロードライディングで不安定な挙動に対応しやすくするためにリーンアウトでコーナーアプローチするとシート角が上部にくるくらい倒し込まなきゃいけないので、たまたま角が股の間に来るからそこをポイントを支えたほうが安定度が上がるってことなんじゃないかと。
体育会系のヒトは自分ができちゃうとそれが何故有効かをちゃんと説明できるヒトが少ないんですが、それを1万数千部とはいえ全国誌で展開しちゃうのはどうなんだろう。それとも運動能力のやたらと高いヒトたちはこれで理解し実践しちゃうんだろうか?
そんな疑問。
ウィリー松浦さんとか柏秀樹さんとか小栗伸幸さん監修ならこんな記事にならないんじゃないかな。たぶん。

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